127番です。

 

This same invincible figure has been held responsible for some blunder, or has for some other reason fallen out of favour with his employers, leaves the house where he came to fame and is never heard of again.

 

スチーブンスの性格が出ていると感じさせる文です。分解しないとよくわかりません。

 

ということで、

⓵ This same invincible figure

②   has been held responsible for some blunder,

③   or has  for some other reason

                      fallen out of favour with his employers,

④ leaves the house where he came to fame

⑤ and is never heard of again.

と分解しました。

 

文の構造に応じて、段をさげました。多少は見やすいかと思います。

⓵が主語で、④と⑤がそれに対応する動詞です。主語と動詞が離れているので見にくいので要注意です。

 

②と③は、それぞれ関係代名詞 who または that が省略されているのですが、①の figure という先行詞にかかっています。つまり figure を説明しているものが挿入されていることになります。

③は、途中に for some other reason という前置詞句が挿入されているのですが、

それを除いて考えると or has fallen という現在完了になっています。

  (who) has been held ... (who) has fallen ... ですね。対句っぽいです。

 

訳としては、②から始めて、次に③へ行って、①へというのがよさそうです。

「大失敗の責任をとるか 雇い主の支持を 失ってしまうような 何か他の理由で」ですが、もう少し日本語らしい順にすると、

「大失敗の責任を取らされるか 何か他の理由で 雇い主の支持を 失ってしまうか」

となります。

 

で、それが誰かというと、①の主語であって、どうなるかは、④と⑤につながります。

⓵と④は、SVOの文型で、①と⑤はSVCの文型です。

どちらも現在形になっており、責任を取らされた結果の「今」の状況を説明しています。leaves も is も、三人称単数現在 です。だから、責任を取らなければいけない事件の時制は、現在より前ですから、現在完了で表されているわけです。

⑤は、where という関係副詞が使われており、house にかかっています。

「彼を有名にした 名家」を去って行く ことになっているわけです。

 

というところで、

「この同じ完全無欠の人物が、大失敗の責任を取らされるか、何か他の理由で雇い主の支持を失ってしまうかで、自分を有名にした名家を後にしており、もう二度と消息が聞かれなくなっているのでございます」

となります。