134番です。
But let me return to the question that is of genuine interest, this question we so enjoyed debating when our evenings were not spoilt by chatter from those who lacked any fundamental understanding of the profession;
これだけ長くなると、分解して構造をはっきりさせないと分からないですね。セミコロンで終わっていますから、とりあえずここで切れるわけです。
分解は、まず動詞を目印にします。
一つの文に動詞は一つ、というのが決まりです。それを頼りにします。
日本語では複合動詞というのがあるのですが、例えば「見に行く」などですが、英語では、go to see と言います。
つまり、二つ目の動詞は、to 不定詞にして、名詞として使います。ところが、名詞というのは、形容詞としても副詞としても使われます。つまり、不定詞は、結果的に名詞、形容詞、副詞として使われることになります。だから、品詞としては決まっていない、つまり不定であることから不定詞と呼ばれるわけです。
しかも、動詞は一つという妙なルールのせいで頻繁に使われます。そして、その都度用法が異なっているので、僕らを惑わせることになります。
更に、to 不定詞なら見分けがつきやすいのですが、to のない原形のまま不定詞になっているヤツがあるから困ります。
それを原形不定詞と言いますが、その時の第一の動詞は、
使役動詞 make, let, have, get, help
、または 知覚動詞 hear, listen, see, watch, fell, notice など
と決まっています。
それを見つけると、やれやれですね。今回がまさしくそうです。
使役動詞 let の命令形とそれに対応する動詞 return の原形不定詞というわけです。
その次の手掛かりは、接続詞、関係代名詞などですが、それはまた別の機会に。
というところで、分解しましょう。
⓵ But let me return to the question that is of genuine interest,
② this question we so enjoyed debating
③ when our evenings were not spoilt by chatter from those
④ who lacked any fundamental understanding of the profession;
こんな風に分解しました。
⓵は、召使い部屋での気鋭の召使いたちの激論の様子に夢中になりすぎたことを反省して、話題を戻そうということですね。
that は関係代名詞で、先行詞は the question です。
「しかし、本来の関心事である ところの 問題に 戻りましょう」
となります。
②が、主節です。倒置形になっていて、目的語が先頭に出ています。①の question に引きずられて前に出てきてしまったせいです。
主語は we です。
書き換えると
we so enjoyed debating this question
となります。SVOの文型で、おびえることはないと分かります。。
さらに、enjoyed を be 動詞にすればもっとわかりやすいと思います。
we so were debating this question
という進行形の文になりました。で、
「我々は この問題を 討論することを いつも 楽しんでいた」
となります。
どんな時が楽しかったか、と言えば、それが③です。
「我々の夜ごとの討論が という人のおしゃべりに邪魔されない限り」
です。those は次の④の who の先行詞ですが、という人の、です。
④は、those をどんな人かを説明しています。
「自分たちの職業についての根本的な理解が欠けている人」
というわけで、単に顔を出していればいいわけではなく、自分たちの仕事が好きで、良くしようと思ってなければいかんよ、と言っているようですね。
ということで、まとめれば、
「さて、本来の話題に戻りましょう。たまには自分たちの仕事から外れた意見もありましたが、私たちは真剣に議論していましたが、それは・・・」
となります。そして、セミコロンの次の文章に続きます。