138番です。

 

You may not be aware of the Hayes Society, for few talk of it these days.

 

謹賀新年

 

本年最初の文は複雑な文ではなくて助かります。

分解も必要ないようです。コンマで前半と後半に分かれています。後半の for 以降は前半の事柄の理由を述べていますね。

 

最初の may は、通常「かもしれません」と訳されますが、話者が「~だろうと」と見当をつけているのではなく、直説法で書かれているので、確定的に「かもしれない」と思っていることに注意すべきです。

もし、may が might になっていれば、それは仮定法として「想像」を表すことになります。相手の心情を想像して、「かもしれない」と表現していることになります。

日本語の「かもしれない」は、断定を避けている表現ですが、英語では二種類の「かもしれない」があるわけです。may と maight の違いです。現在形と過去形の違いではなく、現実と想像の違いということになるのです。ここが英語の味わいどころです。

日本では紙に書けば、それはゆるぎないものとして扱われますが、英語ではそうでもないのかもしれません。法律とか、契約文書とかを読んでみたくなりますね。

 

前半は、

「独社の方々は、ヘイズ協会をご存じないかもしれません」

となりますが、

「読者の方々は、ヘイズ協会をご存じではないでしょう」

とした方が、may の持つ確定感が出るかもしれません。

 

for以下は、

「今日では、あまり話されることはありませんから」

と、few が否定的に訳されます。

 

というところで、

「今日ではあまり話されることもありませんから、読者の方々はヘイズ協会のことをご存じないでしょう」

としました。