142番です。

 

Much of the power and prestige it went on to gain derived from the fact that unlike other such organizations which have come and gone, it managed to keep its numbers extremely low, thus giving this claim some credibility.

 

長い文です。分解が必要ですね。

 

⓵ Much of the power and prestige it went on to gain derived from the fact

② that unlike other such organizations which have come and gone,

③ it managed to keep its numbers extremely low,

④ thus giving this claim some credibility.

 

このように分解しました。

⓵の文が主節です。倒置していて、 went on の目的語が文頭に出ています。これが強調されているわけです。最後の the fact は、②の関代 that につながります。

②は、unlike 以下がまるまる挿入句です。

③に関代 that はつながっているわけです。

④は、現在分詞を使って、副詞 thus の理由を補強しています。

 

つまり、

Much of the power and prestige it went on  

to gain derived from the fact

that it managed to keep its numbers extremely low,

というのが、中心になる文というわけです。

 

ということで、もう少し細かく見ていくことにします。

 

⓵は、書き換えてもとに戻すと、

 it went on  Much of the power and prestige 

となります。

「それは 大きな 権勢と 威信 の上を 進んでいた」

ということで、it はヘイズ協会のことですね。

「ヘイズ協会は、大きな権力と名声とをもっていた」

ということです。

それはどうしてかというと、to gain derived from the fact と書いてあるのですが、これをもう少し書き換えると、しつこくなるのですが、

to gain to be derived from the fact 

と、不定詞にできます。

「事実から 引き出されて 得ている」

ということですが、合わせれば

「ヘイズ協会は、事実から 引き出されて 得ている 大きな権力と名声とをもっていた」

となります。

 

で、どういう事実かというと、それが②以下になるのですが、②のついては、ほとんどが挿入句になっていて、

unlike other such organizations   which have come and gone

 関代 which 以下が先行詞 organizations にかかっています。

come and gone は過去分詞になっていますが、have がありますから、現在完了形となっていて、

「来ていて、そして 去っていった」

ということです。現在と過去の微妙な時間差を表すのは現在完了の取柄です。

ある一つの組織ができて、つぶれるということではなく、ある組織ができると、それまであった別の組織が消えて、全体の数は変わらなかったという感じです。最盛期には組織の数は十近くあったものが、三つか四つで落ち着いていた時期があり、最終的にヘイズ協会だけになってしまったという感じだと思います。

つまり、

「できては消えていく そのような 他の 組織と 違って」

となります。

 

どこがどのように違っていたか、それが③以下です。

「それ(ヘイズ協会)は 会員数を きわめて 少なく 維持する ように 運営した」

です。会員数を少なく維持すれば、一人当たりの会費が高くなるのですが、一流の執事に限れば、それも支払ってもらえるわけです。

 

それがもたらした結果が、④というわけで、thus は副詞ですが、

「その結果、この主張に ある 信憑性を もたらすことになって」

と分詞構文を訳せば、この文の意味がわかります。

 

というところで、まとめれば、

「ヘイズ協会は、できては消えていく そのような他の組織と違って 会員数をきわめて少なく維持するように 運営していました。それはその主張にある種の信憑性をもたらすことになって 大きな権力と名声とをもっていました」

となります。