90番の文です。
And the more I considered it, the more obvious it became that Miss Kenton, with her great affection for this house, with her exemplary proffesionalism - the sort almost impossible to find nowadays - was just the factor needed to enable me to complete a fully satisfactory staff plan for Darlington Hall.
affection 愛情 好意 献身 感情 影響
exemplary 模範的な りっぱな 典型的な
これも長い文です。が、一息ごとにコンマで区切られているような気がします。
ということで、区切ってみます。
And the more I considered it,
the more obvious it became
that Miss Kenton,
with her great affection for this house,
with her exemplary proffesionalism
- the sort almost impossible to find nowadays -
was just the factor needed to enable me
to complete a fully satisfactory staff plan
for Darlington Hall.
区切って並び替えてみると、こんな感じになるでしょうか。
構造的には、最初の二行が本体部分ということになるわけです。
そして、この二行目の it が形式主語で、真の主語は3行目 that 以下というわけです。
the more と the more ですが、比較級を並べるというやつで、
~すればするほど、ますます~になる
という感じで訳すように、言葉を選べばよさそうです。
「考えれば考えるほど、ますますそれははっきりしてきました」 ①
ですが、もう少しいい訳が欲しいところです。
その it を説明しているのが、3行目 that 節ですが、
3行目が、従属節での主語で、7行目が補語になっています。
その間に with で始まる句が二つ挟みこまれていて、Miss Kenton を形容しています。
「この邸館に並々ならぬ愛情をお持ちで、
さらに、これは昨今では探すのは難しいのですが、
人の模範となる職業意識をお持ちの、
ケントンさんこそが、ダーリントンの邸館の管理計画の不備を補って、
私が完結するために必要な要素でございます」 ②
こういうことでいいと思いますが、①と②をいい訳に練り上げてください。
「考えれば考えるほど、ますますはっきりしてまいりました。それはこの邸館に尽きせぬ愛情をお持ちのうえ、今日では見つけることが難しい模範的な職業意識をお備えのケントンさんこそが、ダーリントンの邸館の管理計画を申し分のないものに完成させるために必要不可欠な人材だということでございます」